しっかり磨けていて、磨き残しがないかどうかを
チェックする方法は何かないでしょうか?


磨き残しのチェックには、磨けていない部分を赤色に染め出す「染め出し剤」を利用するのが簡単です。
テレビコマーシャルの影響もあり、現在ではプラークコントロールの大切さが広く認知されています。それにより自分の歯の健康に対する意識も高まっていると思われます。
しかし、虫歯や歯周病の発生は、相変わらず各年齢層にわたって多い事が報告されており、“磨いている”と“磨けている”の違いを理解している方がまだ少ない事が解ります。
ですから、ご自分の歯・歯肉を守っていく為に、磨き方チェックをして磨き癖や磨き下手な部分を調べ、ご自身の歯の健康を心がけてください。
用意する物としては、歯ブラシ・手鏡・タオル・リップクリーム(これは唇に赤い液がつかず、はじいてしまう)・そして染め出し剤(液体のものとタブレットのものがある)です。

手順として、

(1) 染め出し剤を歯の表面に塗ります。
液体のものは、鏡を見ながら綿棒で染め出し剤を歯にまんべんなく塗ります。タブレットのものは、1錠を口に入れ細かく噛み砕き、細かくなったら舌で歯の表面全体に塗りつけます。
(2) 一度軽く口をすすいでください。汚れている所ほど色が濃い赤色に着色されていますので、鏡でどこにどの程度汚れが残っているかを観察し、その後歯ブラシで汚れを落としてみます。歯の大きさ、形、並び方は人によって違いますので、歯ブラシを色々な方向・角度で動かしながら磨いてみましょう。ただし、力の入れ過ぎは歯・歯肉を傷める原因となる為、歯ブラシは「弱い力で、小さく動かす」ようにしましょう。しかし、歯ブラシだけではどうしても届かない所がでてきますので、デンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシ等を併用する事も必要な時があります。
(3) 一通りブラッシングが終わったら、もう一度染め出しを行い、再度磨き残しの有無の確認をします。

とはいえ、なかなか完璧な磨き方をするのは難しいものです。半年か1年に1回は、歯科医院において口の中の健康状態のチェックとプロフェッショナルによる口の中のクリーニング(P.T.C.)をお勧めします。